良い家庭教師にめぐり会うのはなかなか難しいものです。特に登録制の大学生アルバイトは、プロ家庭教師よりも料金は抑えられますが、思いのほか当たり外れが大きいのです。塾よりも割高な授業料をせっかく支払っているにも関わらず、まともな学習指導もせずに、中高生の生徒とおしゃべりをして時間を潰し、アルバイト代だけ稼げれば良いと思っているような、やる気のない学生バイトに当たってしまっては災難です。そのようなことの無いように、学生のアルバイト家庭教師であっても、ちゃんと学習指導をしてくださる先生の見極め方を参考にしてみてほしいです。
まず、大学の名前だけにこだわらないことです。たとえ、東京大学や京都大学、早稲田大学や慶応大学など、最難関とされる大学の学生であってもダメ家庭教師になってしまう学生は、残念ながら少なからずいます。自分自身の勉強ができる能力と、生徒に学習指導ができる能力は別物だからです。もちろん分数も理解できていないような低学力の大学生は論外ですが、かといって、難関大学のネームバリューにだけこだわりすぎるのも良くはありません。
おすすめは、地元の国公立大学に通う教員志望の学生さんです。彼らの中には、生徒に学ぶことの面白さや大切さを伝えたいという高い志を持っている若者の割合が高いのです。卒業後の進路のためにも、アルバイトとはいえ教師としての実績をしっかりと作っておきたいと考えている真面目な学生さんたちが多い印象です。また、私立大学の学生が悪いというわけでは決してないのですが、地元の国公立大学に進学しているという点は、金銭感覚の堅実さにおいて一定程度の安心感があります。
生徒とのおしゃべりで時間を潰して、時給の良いアルバイトで楽して稼ごうという、堕落した金銭感覚の学生を排除する一つのフィルターにはなるのではないかと思います。