家庭教師として働く以上は、担当した生徒の成績を向上させてあげなければなりません。そのためには、家庭教師の指導方法が非常に重要になってきます。ただ闇雲に、指導範囲を教え込んでいっているようでは、成績の大幅な向上は見込めません。まず大切なことは、生徒に考える時間を十分に与えることです。
時間内にできるだけ多くのことを教えようとすると、かえって効率が悪くなります。ゆっくりで良いので自分で考えさせる癖をつけておかなければ、基本を習得した後の応用問題に対応できなくなります。考えさせる癖をつけるために有効なのが、小テストなどの問題をこまめにはさむことです。問題は家庭教師が自分で作ってあげたほうがよいでしょう。
教材の問題でも有効ですが、自分で指導した範囲の問題に特化した問題を作成してあげると、指導しやすくなりますし、その分質問への対応もしやすくなります。問題を作る時間は少し手間になりますが、そこは割り切って考えるべき部分です。また、復讐を徹底的にすることです。人間の脳は、反復することによって理解を深めていきます。
なので、1度指導した部分を何度も繰り返し指導してあげます。もちろん、2回目以降の指導は、1回目のように丁寧にする必要はありません。要点を大雑把に復習してあげるだけでも有効です。生徒の「思い出す」という行為を手助けしてあげることで、理解が深まっていくからです。
なので、じっくりと考える時間を与えつつ復習も忘れない、絶妙な時間のコントロールが家庭教師には不可欠です。生徒は家庭教師以上に成績に敏感であるということも忘れてはいけません。特に、万が一成績が下がった場合には、生徒はかなり落ち込んでしまうことがあります。その時、成績の悪化を叱責することなく、新たな目標を提示してあげます。
そうすることで、生徒が次の目標に向かって努力することができるようになり、勉強の効率が下がらずに済みます。